東京都の芝浦地区とお台場地区を結ぶ巨大な吊り橋「レインボーブリッジ」!
首都高速や一般道の他、新交通システムゆりかもめが通っていますが、実は「レインボープロムナード」という遊歩道も整備されており、徒歩で渡ることもできるんです。
ということで今回はこのレインボープロムナードを訪れてみました!
その1(芝浦アンカレイジ→ノースルート)はこちら!
サウスルート
ノースルートから道路の下をくぐってサウスルートにやってきました。
ノースルートはからはフジテレビをはじめとするお台場の景色を見ることができます。
手前に見える陸地部分は「第三台場」です。この付近は江戸時代に幕府がペリー来航に備えて作った砲台(品川台場)がいくつかあり、第三台場もそのひとつです。現在ではお台場から陸続きになっていて、台場公園として整備されているので立ち入ることもできます。
それでは芝浦方面へ向かって折り返していきます。
下を覗いてみると第三台場に桟橋らしき後が…。
この桟橋はちょっと謎です。というのも桟橋はコンクリート製?のようですが第三台場が作られたのは江戸時代。そのころにコンクリートの技術はなさそうです。お台場付近が埋め立てられる前にもともとあった桟橋をコンクリートで補強したのでしょうか…。
サウスルート側の台場アンカレイジを通過していきます。
主塔の下まで来るとノースルートと同じく歩道の部分が張り出しており、橋の外側を見ることができます。時刻は16時頃で段々日が傾いてきています。
主塔部分まで来ると京浜工業地帯のコンテナクレーン群が見えてきます。あまりちゃんと見たことなかったですが、結構な数が設置されているんですね。巨大な同じ形のものが並ぶ姿は圧巻です。
お台場側にある、少し船っぽい形をしている建物は閉館中の船の科学館。
その左奥にはアクアラインの換気塔「風の塔」が見えます。船の科学館の右奥に見えるのは羽田空港の滑走路です。小さいですが離陸待機中の飛行機もしっかり映ってますね。
京浜工業地帯のふ頭に停船している船をアップで撮影してみました。
先ほども写真に写っていた「NYK LINE」と書かれている船。このNYKは日本郵船会社の略だそうで日本郵船の貨物船みたいですね(大人の事情でモザイクをかけています)。
そのNYK LINEの後ろ側についている「ONE」と書かれている船。このONEはOcean Network Expressの略で、日本郵船・商船三井・川崎汽船の3社それぞれのコンテナ定期船事業部門をスピンアウト(部門分離)して、事業統合し、1つの会社として新しく設立させたものみたいです。
レインボーブリッジから比較的近いところに停船している「神永丸(しんえいまる)」と書かれた船。この船は栗林商船という会社の貨物船で、貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送することができるRORO船とのことです。
レインボーブリッジからもスロープを下ろしている様子が見えます。運が良ければトラックが出入りしている様子を見ることができます。
こちらのコンテナ船はこれから港に停船するようです。タグボートが近づいてきてコンテナ船を押していますね。
自由が利きにくい大型船が接岸するときは、この小さいタグボートが押したり引いたりして接岸のお手伝いをします。
この日は停船している大型船が全部で7隻も見れました。船が接岸する様子や積み荷を載せてるのをじっと眺めてみるのも結構面白いです。
芝浦側には大きなループ橋があります。
レインボーブリッジの橋げたの高さは52mありますが、これは設計当時の豪華クルーズ客船の象徴と言われていた「クイーンエリザベス2」が通過できるように設定された高さでした。
当然道路やゆりかもめも地上から52mの部分まで上がることになるのですが、芝浦側は土地の制約上、一般道とゆりかもめに関してはループ構造にて高さを稼ぐようにしたのでした。
このループ部分、ゆりかもめをカッコよく撮ることができます。
ループ橋の下は様々な船の停泊場があります。先ほどコンテナ船を押していたタグボートの仲間も何隻かとまっています。
ノースルートでも見かけた「TOKYO WATER TAXI」。レインボーブリッジを周辺を歩いていると結構見かけます。休日の稼働率は高いみたいですね。
この船には「わかちどり POLICE」と書かれています。警視庁の船で、わかりやすく例えるなら海のパトカーみたいな立ち位置でしょうか…。
レインボーブリッジを通過してきたこの船は「第三王海丸」という日本塩回送という会社の船。筆者は会社の名前的に、塩運送専門の会社なのかと思いましたが、調べてみると普通に他の貨物も運んでいるみたいです。
レインボーブリッジからはなんと新幹線も見ることができます。
近くに「大井車両基地」という東海道新幹線の車両基地があり、ここから見えるのはその車両基地に入出庫する新幹線です。東海道新幹線には東京~品川間に本線から分岐する線路があり、その線路が上の写真のように芝浦地区を通って「大井車両基地」に繋がっています。
遠くから水しぶきをあげてやってくる船は東海汽船の「セブンアイランド 結」。東京と伊豆諸島の島々を結ぶジェット船です。
ジェット船が船体を浮かして高速で走るというのは知っていましたが、実際に外から高速走行状態を見るのは初めてです。本当に水面から浮いているんですね…。
夕日に照らされながら橋の下を通過してきたのはノースルートでも見かけた「シンフォニーモデルナ」。
この時間はサンセットクルーズ便ですね。乗船客も夕日の写真を撮ったり、眺めたりして満喫しているようです。
沈みゆく夕日をバックにループ橋を撮ってみました。
ビル群とループ橋がシルエットになって、海面が夕日を反射していてとても奇麗です。
芝浦アンカレイジに戻ってきました。
ということでなんだかんだレインボーブリッジに3時間程滞在してしまいました…笑。まあ写真を撮りながらですし、それだけ見れるものが多かったということですね。普通に歩いていれば20~30分くらいで片道を渡れてしまうとのことです。
皆さんも是非レインボーブリッジの遊歩道「レインボープロムナード」に訪れて東京湾の景色や船ウォッチングをしてみてください!