レインボーブリッジを徒歩で渡ってみた!(その1 ノースルート編)

    東京都の芝浦地区とお台場地区を結ぶ巨大な吊り橋「レインボーブリッジ」。首都高速や一般道の他、新交通システムゆりかもめが通っていますが、実は「レインボープロムナード」という遊歩道も整備されており、徒歩で渡ることもできるんです。

    ということで今回はこのレインボープロムナードを訪れてみました!

    芝浦ふ頭駅からレインボーブリッジへ

    レインボーブリッジ遊歩道の最寄りは、ゆりかもめの芝浦ふ頭駅です。駅を出てから徒歩5分程で西側の入口「芝浦アンカレイジ」に着きます。

    吊元にある白い建物は「芝浦アンカレイジ」といい、あの建物の中にあるエレベーターで遊歩道へ上っていきます。

    橋の下まで来たら左側へ曲がります。橋の下にある白い建物(芝浦アンカレッジ)がレインボーブリッジ遊歩道の入口です。

    昔は展望室があった

    レインボープロムナードの入口にあるこのぼろぼろの看板。

    すごく雑に「室・」が消されて、「レインボーブリッジ展望遊歩道」になってます。元々、レインボープロムナードは2000年3月までは有料でした。その当時は芝浦アンカレイジ・台場アンカレイジにそれぞれ展望室があって立ち入れたようなのですが、無料化に伴って立入できなくなってしまったみたいです。

    ちなみに「アンカレイジ」とは吊り橋のメインケーブルを固定させるための巨大なコンクリートブロックのことを指すのだそうです。

    工事中なのか無料開放しているからなのか、入口付近は仮設感がすごいです。

    自転車はここでレンタル台車に載せて手押しで渡ることができます。乗ったまま通行することはできません。

    橋の下をこうやってまじまじと見ることは中々ありません。改めてレインボーブリッジが巨大な吊り橋であることを実感します。

    2つのルートがある

    芝浦アンカレイジ内に入るとすぐに分岐点となります。レインボープロムナードには「ノースルート」と「サウスルート」の2ルートがあります。

    かっこよさげな名前がついていますが、要するに中央にある道路に対して、北側の歩道で渡るか南側の歩道で渡るかということです。ルート表示のテープで隠されている部分は展望台の表示でしょうか…。

    自転車を押して進む人は、芝浦からお台場方面へはサウスルート、お台場から芝浦方面へはノースルートという風に一方通行となっています。

    今回はノースルートから台場アンカレイジ付近で折り返し、サウスルートで芝浦アンカレイジに戻ってこようと思います。

    ノースルート

    分岐点を曲がるとすぐにエレベーターがあらわれます。

    入口の2階から遊歩道がある7階へ。

    芝浦アンカレイジを出ると車道と並走します。並走している道路は臨海道路海岸青海線という一般道路で、上を通っているのが首都高速11号台場線という高速道路です。

    歩道の外側にはずっと金網が張り巡らされています。実際歩いてみると写真ほど展望は悪くありませんが、開放感はありません。安全のためには仕方ないですね。

    中央部分には新交通システムの「ゆりかもめ」が走っています。

    ここを訪れた日は休日。休日日中のゆりかもめは4分間隔での運転なので頻繁に見かけることができます。

    主塔の下までやってきました。主塔の部分は歩道が張り出しているので橋の外側を見ることができます。

    コンテナがある場所は芝浦ふ頭で、その奥に日の出桟橋、竹芝桟橋と続いています。さらに奥には東京タワーも見えます。

    晴海方面を眺めるとビルの隙間から東京スカイツリーも見えます。

    これから渡っていく部分です。間近で見てみると肉眼で分かるくらい橋が湾曲しています。

    道路沿いに戻って再び歩いていきます。ゆりかもめの休日日中ダイヤではレインボーブリッジの中で上下線がすれ違うようなので、注意してみていればこのような光景も見れます。

    奥に下り勾配の標識が見えますが、あのあたりが橋の中央部ということになるんでしょうか…。

    海を見下ろしてみるとお台場方面に向かう面白い形の船を発見。

    これは東京都観光汽船(水上バス)の船で、漫画・アニメ界の巨匠、松本零士氏がデザインした船「エメラルダス」です。主に浅草~お台場を結んでいるようです。

    晴海方面を見るとあるこのFという表示。今までも見たことはありましたが、筆者には何の表示か分かりませんでした。

    せっかくの機会なので調べてみると、これは船向けの信号みたいなもので今表示されているFは「自由信号(出入り自由)」という意味らしいです。他にもI「入航信号」、O「出航信号」、X「禁止信号」があるみたいです。

    晴海方面の隣には比較的最近にできた豊洲市場が見えます。

    目立つ黄色い船を発見。船体には「TOKYO WATER TAXI」と書かれています。

    この船はまさに水上版タクシーで移動や観光に使われるのだとか。狭い河川も通れるように小さいサイズの船になっていて、決まった周遊コースの他にも、コースを自由に設定できるカスタムコースもあるようです。

    お台場側の主塔部分に着きました。こちらも歩道が張り出していて橋の外側を見ることができます。

    橋の下を小さいボートが通過。個人所有のクルーズ船でしょうか…。羨ましい…。

    日の出桟橋を出港してきたこの船はレストラン船の「シンフォニーモデルナ」。

    この船は、日の出桟橋から東京湾を周遊してまた日の出桟橋に戻ってきます。時刻は15時頃なのでアフタヌーンクルーズですね。レストラン船もいつか乗ってみたいですね。

    主塔を後にして台場アンカレイジまでやってきました。台場アンカレイジはエレベータはあるものの封鎖されていて基本的には通るだけです。

    レインボーブリッジが正確にどこからどこまでを指すのかは分かりませんが、一応これで渡り切ったことになるんですかね。。。

    アンカレイジを過ぎた後も遊歩道は続きます。

    アンカレイジを過ぎると道は曲がり始めるので橋全体を見渡すことができます。

    この日は曇り気味で写真が暗かったので少し加工してみました。

    先ほどお台場方面に向かっていたエメラルダスが折り返してきたようです。

    背景のマンションとエメラルダスの奇抜なデザインのおかげで、未来都市みたいなイメージの写真になりました。

    遊歩道のお台場側出入口はもう少し先ですが今回は引き返すので、ここで道路の下を通ってノースルートへ移動します。

    「その2 サウスルート編」へ続く