Nikon D5500が、どうしても手放せない。

    今、私がメインで使っているカメラはNikon Zfだ。

    ヘリテージデザインに惹かれて購入したフルサイズミラーレスカメラ。旅行に行くときや散歩をする時はほとんど持ち歩いている。

    そんなZfとは別に、私の手元にはもう1台、Nikon一眼カメラがある。

    Nikon D5500。

    2015年に発売された、APS-Cセンサー搭載の一眼レフカメラだ。

    今となっては10年以上前のモデルであり、Zfを購入してからは、ほとんど出番がなくなってしまった。それでも手放すことができない。

    今回は、そんなD5500について記事を書いてみようと思う。

    写真を撮りたいわけではなかった

    私がD5500を購入したのは、大学生の頃だった。

    そもそも、大学に入学した当時の私は、特別写真が好きだったわけではない。

    同じ学部の友人が写真部に入るというので、それについていく形で入部した。写真そのものへの興味というよりは、大学で何かしらのコミュニティに所属したいという気持ちの方が大きかった。

    当然、カメラを購入するつもりはなかった。当時使っていたスマートフォンは「iPhone 6」。写真を撮るだけなら、これで十分だと思っていた。

    しかし、写真部に入ってしばらくすると、同期の部員たちが次々と一眼レフカメラを購入し始めた。周りが立派なカメラを手にしているのを見ると、なんだか自分も欲しくなってくる。

    せっかく写真部に入ったのだから、ちゃんとしたカメラを持っていてもいいのではないか。そんな気持ちから、私も一眼レフカメラを購入することにした。

    そこで選んだのが「Nikon D5500」のダブルズームキットだった。

    今思えば、これが私とカメラという趣味との出会いだった。

    写真が撮ることが好きだったからカメラを買ったのではなく、カメラを買ったことが写真を好きになるきっかけになったのである。

    当時は最新、今では10年以上前のエントリー機

    Nikon D5500は2015年に発売されたデジタル一眼レフカメラだ。エントリークラスに位置するモデルで、2416万画素のAPS-Cサイズのセンサーを搭載している。

    購入した正確な日付は覚えていないが、当時5000番台としては最新機だった気がする。

    D5500の主な特徴は以下の通り。

    • 2416万画素のAPC-Cサイズセンサー
    • 画像処理エンジン「EXPEED 4」
    • 39点のAFシステム
    • タッチ操作対応のバリアングル液晶モニター
    • 420グラムの軽量ボディ(バッテリーとメモリーカードを含むと470g)
    • 深いグリップを採用した小型ボディ

    発売から10年以上が経過した現在、スペックだけを見れば、当然ながら最新のミラーレスカメラには及ばない。

    オートフォーカス性能や高感度耐性、連写性能など、技術の進歩を感じる部分は多い。しかし、D5500が写真を撮れなくなったわけではない。

    2400万画素という画素数は、現在でも十分実用的だし、明るい場所でじっくり撮影するのであれば、今でもきれいな写真を残すことができる。

    そもそも、カメラの性能が向上したからといって、昔のカメラで撮影した写真の画質が悪くなるわけではない。

    そう考えると、D5500は今でも十分に使えるカメラなのだと思う。

    とは言っても流石に今からカメラを始める人にはおすすめしない(今ならZ50iiがおすすめ)。

    Zfを使って初めて気づいた、D5500の使いやすさ

    現在愛用しているZfを購入するまで、私はD5500以外のレンズ交換式カメラをほとんど触ったことがなかった。

    そのため、D5500の使い勝手について、特別意識したことはなかった。しかし、Zfを使うようになってから、改めてD5500を手に取ってみると、色々な発見があった。

    まず、驚いたのは、その軽さだ。

    Zfはフルサイズセンサーを搭載したミラーレスカメラで、ボディ(バッテリー+メモリーカード含む)の重量は710g。一方、D5500は470g。その差は240gにもなる。

    もちろん、カメラの性格も構造も異なるため、単純に比較することはできない。それでも、久しぶりにD5500を持ってみると、あまりの軽さに驚いてしまう。

    そして、もう一つ感心したのがグリップの形状だ。

    D5500は小型軽量なボディでありながら、グリップが深く設計されている。手に取ると、指がしっかりと掛かり、自然にカメラを構えることができる。

    一方、Zfは往年のフィルムカメラを思わせるヘリテージデザインが特徴で、ボディ前面には大きなグリップがない。

    もっとも、Zfはそのデザインこそが大きな魅力なのだから、グリップの使いやすさだけで優劣をつけるのは少し違う気がする。私自身、Zfのデザインはとても気に入っている。

    ただ、純粋にカメラを構えて写真を撮るという動作に限れば、D5500の方が使いやすいと感じる場面もある。

    最新のカメラを使うようになって、初めて昔のカメラの良さに気づく。

    何度か売ろうと思ったこともある

    正直に言えば、D5500を売却しようと考えたことは何度かある。

    Zfを購入してから、D5500を撮影に持ち出す機会はほとんどなくなってしまった。カメラは使ってこそ意味があると考えるなら、今の私にD5500は必要ないのかもしれない。

    売却すれば、多少なりとも新しいレンズを購入するための資金になる。使わないカメラを手元に置いておくよりも、その方が合理的だ。頭ではそう理解している。

    しかし、いざ売ろうと思ってD5500を取り出すと、どうにも踏ん切りがつかない。改めて眺めてみると、これがなかなか格好いいのである。

    一眼レフらしいペンタ部の形状。小さなボディに収まった、いかにもカメラらしいデザイン。

    エントリー機だからといって、決して安っぽく見えるわけではない。むしろ、今の私には、この小さな一眼レフの姿が妙に魅力的に映る。

    そして何より、このカメラには思い出が詰まっている。

    D5500を購入してから過ごした学生時代、社会人になって数年後にZfを買うまでの日々。そうした時間を思い返してしまうと、簡単に売却する気にはなれないのである。

    これからも、きっと手放せない

    現在、D5500を持ち出す機会はほとんどない。これから先も、メインカメラとして使うことは、おそらくないだろう。

    それでも、今のところ売却するつもりはない。

    たまに取り出して、シャッターを切ってみる。

    その程度の付き合い方でも、別にいいのではないかと思う。

    カメラは写真を撮るための道具だ。けれど、長く使っていると、それだけではなくなってくる。

    思い出が積み重なり、いつの間にか、そのカメラ自体が大切なものになっている。

    D5500は、私にとってまさにそんな存在なのだろう。

    今の私にはZfがある。それでも、D5500を手放せない。

    きっとこれからも、この小さな一眼レフは私の手元にあり続けるのだと思う。