東海汽船のジェット船は夜間どこに停泊しているのか?【東海汽船】

    東京と伊豆諸島の各島を結ぶ東海汽船には、大型の貨客船(さるびあ丸や橘丸)とジェット船(セブンアイランド○○)の2種類の船があります。大型貨客船は夜間も運用されていますが、ジェット船は基本的に昼間のみの運用です。

    それではジェット船は昼の運行が終了した後、どこにとまっているのか?

    気になったので調べてみました!

    東京に戻ってくるジェット船を待ち伏せる

    調べる方法はそんなに難しくはありません。ジェット船が伊豆諸島方面から東京の竹芝桟橋に戻ってきたあと、どこへ向かうのか追っていけばいいわけです。

    ということでレインボーブリッジの遊歩道「レインボープロムナード」のサウスルートに来ました。レインボーブリッジを通れるのは車だけかと思いきや、歩行者も渡ることができるのです。

    写真左側が竹芝桟橋、右側が伊豆大島方面(つまり東京湾の出口側)です。東海汽船の船はこのレインボーブリッジを必ず通過します。正直、竹芝桟橋より北側、東京湾の奥地に入ることはあまりなさそうなので、竹芝桟橋の南側にあるレインボーブリッジで待ち伏せします。

    本日は2022年10月のとある日曜日。

    混雑が予想されたためか、通常の「伊豆大島→久里浜→東京(竹芝桟橋)」便に加えて「伊豆大島→東京(竹芝桟橋)」直行の増発便も運航されています。つまり伊豆大島方面からは計2隻のジェット船がやってくるはずです。

    1隻目のジェット船

    16時26分頃。水しぶきをあげて伊豆大島方面からジェット船がやってきました。

    この船は「伊豆大島→東京(竹芝桟橋)」直行の増発便なので、久里浜に寄る通常便より早い到着です。竹芝桟橋到着予定は16:20なので少々遅れ気味です。

    今回の増発便に充てられたジェットフォイルは「セブンアイランド大漁」です。船体を浮かした高速運転モードの状態でレインボーブリッジをくぐり、竹芝桟橋に向かっていきます。

    2隻目のジェット船

    16時43分頃。船の科学館の奥に白波を立てながら走ってくる船体が見えてきました。ジェット船は遠くから見ても分かりやすいですね。

    こちらは久里浜に寄ってきた通常便です。竹芝桟橋には16:40到着が定刻なのでこの船も少々遅れ気味です。

    今回の通常便に充てられたジェットフォイルは「セブンアイランド結」です。東海汽船の4隻あるジェット船の中では一番新しい2020年製の船。高速運転モードでレインボーブリッジを通過していきます。

    竹芝桟橋から回送するジェット船を追う

    1隻目の回送船を追う

    16時55分頃。竹芝桟橋で乗客を降ろした「セブンアイランド大漁」が引き返してきました。船体は水面に浮いている通常モード?でゆっくりレインボーブリッジの下を通過していきます。

    レインボーブリッジ通過後、舵を右にきります。伊豆大島方面から戻ってきたときは左側の広い航路を通ってきました。ということはジェットフォイルの宿は割と近くにある?

    港?のような場所の入口でなぜかしばらく止まります。何をしているのかと思ったら、船の前に棒みたいなものが飛び出ています。これは高速運転時の水中翼ですね。

    これより先は水深が浅いのか、泊まるときはあげることになっているのか…。ともかく水中翼をあげるために止まっていたみたいです。分かりにくいですが後ろの水中翼も畳んでいますね。

    そのまま奥に進んでいってゆりかもめのループ橋下に進んでいきます。

    そしてその奥で係留。どうやらここがジェット船の停泊する桟橋になっているみたいです。

    2隻目の回送船を追う

    2隻目はレインボーブリッジを下りて地上で見てみます。

    17時13分頃。「セブンアイランド結」も降車が終わったようで、低速でレインボーブリッジをくぐっていきます。

    水中翼をあげて先ほどのジェット船と同じようなルートを進んでいきます。いつも安全運航に従事していただいている船員さん達もひと仕事終えた様子。

    そして写真がごちゃごちゃしていて分かりにくいですが、「セブンアイランド結」も同じ桟橋に着きました。

    航空写真でジェット船の桟橋を確認

    ※クリックで拡大できます。

    撮影から帰宅して、地理院地図の航空写真(2009年撮影)で桟橋の場所を確認してみます。

    ジェット船が写真右上の竹芝桟橋で乗客を降ろした後、回送でレインボーブリッジをくぐり、写真左側にある桟橋に向かいました。桟橋にはたしかに4隻分ジェット船が係留できそうな場所があります。東海汽船の保有しているジェット船の数も4隻なので全て係留できそうです。

    ただ、東海汽船では熱海~伊豆大島間にもジェット船を運用しており、夕方熱海で営業を終えた船がわざわざここまで回送してくるのかというと、それは確認が取れていません。

    地理院地図で見れる2009年撮影の航空写真には、桟橋にジェット船「セブンアイランド夢(2014年9月引退)」らしき船が係留されているが分かります。写真右下にはピンク色のジェット船「セブンアイランド愛」らしき船が竹芝桟橋に向かっているのが見えます。

    ジェット船の停泊する桟橋は芝浦にあった

    ということでジェット船が夜間に停泊している場所は、竹芝桟橋から近い、芝浦近辺であることが確認できました!

    今回撮影した場所、レインボーブリッジ遊歩道「レインボープロムナード」は無料で渡ることができるので、みなさんも時間が合えばジェット船を見てみてください。